1. このツールについて
非営利団体・小規模な団体のための完全無料プロジェクト管理ツールです。単一HTMLファイルで動き、サーバ不要・登録不要で使えます。
主要機能
- マトリクス組織管理(部門 × プロジェクトの2軸)
- カンバン(同じUIで4軸: ステータス/担当者/ボール/優先度)
- ガントチャート(依存矢印・ドラッグ移動/リサイズ対応)
- マイルストーン(節目)管理
- ノート/Wiki(Wordっぽい編集、バージョン履歴付き)
- Kaizen(KPT)振り返り
- 分析(タグ割合/ステータス/累積フロー/生産性)
- コメント+リアクション(絵文字+自由タグ)
- Discord連携(Webhook通知)
設計のこだわり
「マトリクス組織を初めて運用する団体」が、無理なく使えることを目指しました。
- ボール保持者: 「担当者」とは別に「いま誰の手で止まっているか」を可視化
- 同じUIで複数軸: 操作を1回覚えれば全機能で使える
- 完了境界線: ステータスのどこから「完了扱い」かを自由に設定
- ✏️下書きノート: 中途半端でも書いて残せる(未完了の印)
2. クイックスタート
はじめての設定(この順番がおすすめ)
- ファイルを開く: HTMLをダブルクリック → ブラウザで開きます
- 団体名を入力: 右上の ⚙️設定 → 団体名・サブタイトルを編集
- 🏢部門を作成(例: 運営部、広報部 など機能チーム)
- 📁プロジェクトを作成(例: 学祭2026 など期限付きの活動)
- 👥メンバーを追加(所属部門・参画プロジェクト・顔写真など)
- 名前でログイン: 右上のアバター → 一覧から自分を選択
- 📋カンバンや📅ガントの「+タスク」でタスクを追加
💡 まずは部門・プロジェクト・メンバーの3つを登録すれば、各タブが意味を持って動きます。
3. 基本概念
3.1 マトリクス組織
「機能部門 × プロジェクト」の2軸組織を想定しています。
プロジェクト
┌─────┬─────┬─────┐
│新歓 │合宿 │サイト│
┌─────┼─────┼─────┼─────┤
部 広報部│田中 │ │鈴木 │
門 企画部│高橋 │高橋 │ │
制作部│伊藤 │ │佐藤 │
└─────┴─────┴─────┘
メンバーは1つの部門に所属しつつ複数のプロジェクトに参画できます。
🌳 組織図タブで配置が一目でわかります。
3.2 ボール保持者
タスクには2人の関わり方があります:
- 担当者(責任者): 最終ゴールを担う1人。固定されることが多い
- ⚽ ボール保持者: いま実作業/返答待ちをしている1人。流動的に変わる
例: 「スポンサー候補リストを作る」
- 担当者 = 山本さん(責任者)
- ボール: 作成中 → 山本さん(実作業)
- ボール: 送付済み → 「未設定」(先方待ち)
- ボール: 返事来た → 加藤さん(取りまとめ)
💡 これにより「依頼したけど返事待ち」の不可視状態が見えるようになります
3.3 ステータスと完了境界線
ステータスは自由にカスタマイズ可能。完了境界線で「どこから完了扱いか」を決められます。
[未対応] [進行中] [対応中] ▼境界線▼ [完了] [アーカイブ]
↑この線より右が「完了扱い」
設定モーダル → 🎨ステータスを編集 で並び替え・色変更・境界線移動が可能。
4. 画面ごとの使い方
🏠 ホーム
一目で団体の状態が見えるダッシュボード。
- プロジェクト数 / メンバー数 / 進行中数
- 📌期限が近いタスク
- ⚽自分がボールを持っているタスク
- 📁プロジェクト別の進捗バー
🌳 組織図
部門×プロジェクトの2軸テーブル。人員配置の俯瞰に。
右端の「部門のみ」列はプロジェクト未参画のメンバー。「広報部の人が新歓と夏フェスに集中、Web案件は手薄」のような偏りを発見できます。
🏢 部門
機能チームの管理。1人は1部門のみ所属。部門名・説明・部門長・カラーを設定。
📁 プロジェクト
活動単位の管理。「目的」フィールド("我々がここにいる理由")でプロジェクトの存在意義を言語化。
ステータス: 未対応 / 進行中 / 対応中 / 完了 / アーカイブ(カンバンと同じ表記で統一)
👥 メンバー
名前・メモ(Discord/SNSアカウント・連絡先など自由記入)・所属部門(1つ)・役職(代表/代表代行はプリセット+自由入力)・参画プロジェクト(チェックで複数選択)・顔写真・カラー・タグ・自己紹介を設定。
顔写真は各所のアイコンに反映(未設定なら名前の頭文字)。メンバーのカラーがガントチャートのバー色になります。
📋 カンバン(4軸切替が最重要)
上部の切替ボタンで:
- ステータス: 既定の縦軸
- 担当者: 横軸が人。誰に偏ってるか一目
- ボール: 横軸がボール保持者
- 優先度: 高/中/低/なし
ドラッグ&ドロップでカードを動かすと、その軸の値が変わります。同じ操作で4つの属性を編集できます。
フィルタ: プロジェクト別 / タグ別 / フラット表示(サブタスクも個別表示)
📅 ガントチャート
- 日/週/月/四半期 切替
- 「今日へ」ボタンでスクロール
- 編集ロック(デフォルトON)でドラッグ操作を防止。解除すれば棒のドラッグ移動・リサイズが可能
- 親子階層インデント
- バー色 = 担当者の色
- 完了タスクは半透明
- マイルストーン縦線(緑)
- 今日線(赤)
- 依存関係矢印: 後続が先行より前にあると赤警告
- バークリックでタスクを開く
🎯 節目(マイルストーン)
専用タブは廃止し、ガントとホームに統合しました。
- 追加: ガント右上の「+ 🎯節目」(表示範囲がプロジェクトなら自動で紐づけ)
- 編集/削除: ガント上の緑の🎯ラベル、またはホーム月間カレンダーの★節目をクリック
- 表示: ガントに緑の縦線+ラベル、ホームカレンダーに★で表示
📝 ノート(Wiki)
階層構造のドキュメント管理。Wordっぽいツールバーで書けます。
- 左ツリー: 階層リスト + 検索 + 「✏️下書きも表示」切替
- 右本文: フォーマット表示
- 編集モーダル: ツールバーでBold/見出し/リスト/リンク等
- 「✏️下書き(書きかけマーク)」スイッチで未完了を明示
- タグ付与可
- バージョン履歴: 編集ごとに自動保存、復元可能
- 親ノート設定で階層化
5. 運用パターン集
パターンA: 朝会代わり
- 朝会冒頭でホーム画面の「期限が近いタスク」を見る
- 各自「あなたがボールを持つ」を確認
- 2分で状況把握
パターンB: 週次定例
- 月曜朝、カンバンを「担当者」軸に切替
- レーンを見て偏りを発見、抱えすぎの人を支援
- 金曜夕、「ステータス」軸に戻して進捗を確認
パターンC: 月次振り返り
- 🔄Kaizenタブを開く
- 各自が Keep / Problem を入力
- 全員で Problem を見て Try カードを作る
- Try を📋タスク化して次月実行
- 定着すれば Keep に昇格
パターンD: プロジェクト立ち上げ
- 📁プロジェクトを作成(目的を必ず書く)
- 🎯マイルストーンを2〜3個
- メンバーをアサイン
- タスクを切り出してマイルストーン紐付け
- 📅ガントで全体観・依存関係を確認
- 毎週🎯マイルストーンの進捗を確認
パターンE: 非営利団体の引き継ぎ
- 卒業前に各プロジェクト・部門の「目的・説明」を充実
- 📝ノートで「運営ハンドブック」「年次ノウハウ」整備
- 📤書き出しでJSONをダウンロード
- 新年度メンバーが📥読み込みで継承
- このガイドを新メンバーに見せる
6. 設定・カスタマイズ
⚙️設定モーダル
- 団体名・サブタイトル: ヘッダー表示
- 現在のユーザー(自分): 「自分のボール」表示に使用
- Discord Webhook URL: タスク作成/完了/コメント時に通知
- 🎨ステータスを編集: 追加/削除/色/並び順/完了境界線
- 🔖タグを管理: 追加/削除/色
- 🗑全データ削除(戻せない)
Discord連携
- Discordチャンネル設定 → 連携サービス → ウェブフック
- 「新しいウェブフック」→ URLをコピー
- このツールの⚙️設定 → Discord Webhook URL に貼り付け
通知: 🆕新規タスク / ✅完了 / 💬コメント
8. ショートカット
| キー | 動作 |
|---|---|
| / | グローバル検索 |
| c | タスクを新規作成 |
| Esc | モーダルを閉じる |
※ 入力欄にフォーカス中は無効
9. トラブルシューティング
データが消えた
ブラウザのキャッシュクリア・シークレットウィンドウ・別ブラウザで開いた場合はデータが見えません。定期的に📤でJSONバックアップを取りましょう。
Discordに通知が来ない
- URLが正しいか確認
- ウェブフックが削除されていないか確認
- F12のコンソールでエラーを確認
ガント棒のドラッグがずれる
編集ロック解除中のみ操作可能。日付ツールチップを見ながら操作することで、ズレを防げます。
10. 既知の制限
サポート外
- リアルタイム共同編集(WebSocketサーバ要)
- プッシュ通知
- 同時編集の競合解決
制限事項
- データはブラウザ内に閉じる(共有はJSON経由)
- ファイル添付なし
- ログイン・認証なし(チーム内利用前提)
想定規模
- メンバー: 〜30名
- 並行プロジェクト: 〜10件
- タスク総数: 〜数百件
- ノート総数: 〜数十件
これを超える場合はOpenProjectなど本格ツールを検討してください。